2025年6月18日、横浜Kアリーナにて開催された「Mrs. GREEN APPLE presents CEREMONY」。
このイベントは、単なる音楽ライブではありませんでした。音楽・ファッション・文化が一体となった、新しい形の“祝祭空間”。
VIPとして参加した鉢嶺祐矢も、「これまでのライブとは全く異なる体験だった」と語るほどの衝撃と感動がそこにはありました。
本記事では、実際の現場から見えてきた『CEREMONY』の革新性と魅力を、鉢嶺の視点を交えてお届けいたします。

CEREMONYとは──次世代エンタメの幕開け
競い合うのではなく、“称え合う”場
「CEREMONY」は、アーティスト同士が互いをリスペクトし合う「PRAISE(プレイズ)」形式で展開される新感覚フェスです。
ライブの主役はひとりではなく、観客も含めた参加するすべての存在。音楽のジャンルや人気の枠を越え、“共に祝う”という感覚が会場全体に広がっていました。
会場中央にはアーティスト鑑賞席が設けられ、観客と出演者の境界が曖昧になるよう設計されたステージ構成。
鉢嶺の座っていたVIP席もそのすぐ近くにあり、ふとした瞬間にアーティストの様子が目に入るほどの距離感でした。
その近さが生む緊張感と没入感。新しいライブ体験のかたちが、そこにありました。
グリーンカーペットセレモニー──“選ばれた者”の空間
朝11時、華やかに幕を開けるセレモニー
イベントは、午前11時から始まった「グリーンカーペット・セレモニー」で幕を開けました。
映画祭を彷彿とさせるこのセレモニーは、VIP参加者の中から抽選で選ばれた約600〜800名のみが参加できる特別なもの。
鉢嶺もそのひとり。Mrs. GREEN APPLEのグループ名に合わせ、緑色のスーツと蝶ネクタイを着用して会場を訪れました。
黒系の衣装が多い中で、鮮やかな緑の装いがひと際目を引く存在感。少し照れながらも、その空間にしっかりと“祝祭の一員”として立つ姿が印象的でした。
豪華出演陣とその装い
視線を惹きつける、音と衣装の共演
当日は、ジャンルを超えて多数のアーティストが出演。
その衣装もまた、CEREMONYならではの見どころでした。
アーティスト | 装いの特徴 |
---|---|
Mrs. GREEN APPLE | 植物をモチーフにした華やかなファッション |
LE SSERAFIM | モノトーンのドレスで抜群の存在感 |
ATEEZ | 黒のスーツで統一された端正な印象 |
日向坂46 | シックな黒のドレススタイル |
HY | 10年に一度レベルの珍しいフォーマルスタイル |
M!LK | グループ名にちなんだミルキーベージュスタイル |
TOMOO | 「等身大のおめかし」がテーマ |
the engy | 「無駄を楽しめる大人の余裕」がテーマ |
My Hair is Bad | モダンなシャツスタイル |
VIP限定のドレスコードが生む“特別感”
ライブを超えた“体験”としてのステージ
VIP席(35,000円)にはセミフォーマル以上のドレスコードが設定されており、来場者はタキシードやドレスで正装して参加しました。
その光景はまるで舞踏会。非日常の中で心が引き締まりながらも、ワクワクを抑えられない感覚でした。
「音楽のライブ=ラフな服装」という固定観念を心地よく裏切る演出でした。
また、アーティストが同じ空間に座るスタイルにより、ただ音楽を観るだけでなく、「アーティストと同じ瞬間を共有する」という新しい臨場感が生まれていました。
鉢嶺も「LE SSERAFIMと2列ほどしか離れていなかったように感じた」と語っており、その距離感はまさに“現実を超えた体験”。

CEREMONYが提示した4つの革新
“ただのライブ”と一線を画す理由
視点 | 内容 |
---|---|
演出の革新 | ステージ構造により観客と出演者の境界が消滅 |
参加者の一体感 | ドレスコードや選抜制によって「観る側」も演出に組み込まれる |
PRAISE構成 | アーティスト同士が称え合い、競争ではなく協調を重視 |
文化の融合 | 音楽・ファッション・トーク・パフォーマンスの融合による多層的体験 |
鉢嶺は、「ライブは“音楽だけ”ではない」と強く実感しました。
フィナーレ──踊り出す歓喜の一体感
境界が消え、全員がひとつになる瞬間
イベント終盤、Mrs. GREEN APPLEがステージに登場すると、出演者も観客も、スタッフすらも自然と踊り出しました。
空間全体が感情に揺さぶられ、心がひとつになる感覚。
鉢嶺はその光景を「隣のアーティストも、見知らぬ観客も、一緒に揺れていた」と振り返ります。
「風の時代」を象徴する、新しいフェスのかたち
共存・協調・リスペクト。変化する価値観の表現
競争よりも共存、自己主張よりも相互尊重。
CEREMONYの世界観は、まさに“風の時代”と呼ばれる今の価値観を体現していました。
鉢嶺も「自分も、その場のひとりとして祝祭に関われた実感があった」と語っており、“誰かのステージ”ではなく“みんなのステージ”であったことが、このイベントの本質です。
イベント終了後には、2026年の第2回開催が発表されました。
その瞬間、鉢嶺の表情に再び高揚感が走ったのは言うまでもありません。

さらに、第2回は2日間に渡って開催されるとのこと。惜しくも今回は抽選に落選してしまった方も、来年の開催に期待が高まっていることでしょう。
まとめ:『CEREMONY』が切り拓いた未来
- 開催日:2025年6月18日
- 会場:横浜Kアリーナ
- 来場者:約20,000人
- グリーンカーペット選抜:600〜800人
- 公演時間:約5時間半
- 次回開催:2026年予定
『CEREMONY』は、音楽・ファッション・カルチャーが融合する“儀式”としてのフェス。
それは、ただ耳を傾けるだけではなく、文化に参加し、創り、祝う空間でした。
「土の時代」から「風の時代」へ――物質ではなく精神を重んじる時代の象徴。
その先頭を走るのが、このイベントだったと言えるでしょう。
そして、2026年に控える次回開催。すでに、多くの期待が寄せられています。
『CEREMONY』はこんな方におすすめ
- 音楽とファッションを一体で楽しみたい方
感性に響くステージ演出と衣装の融合が魅力です。 - 非日常を求めるライブファン
ドレスアップして臨む一夜限りの祝祭空間が体験できます。 - 多ジャンルの音楽に関心がある方
J-POP、K-POP、ロックまで、幅広いアーティストが集結します。 - “風の時代”を感じたいカルチャー志向の方
協調とリスペクトがテーマの現代的なフェスです。 - 次世代エンタメを先取りしたい方
新しい形のフェスに興味がある方には、ぜひ体感してほしいイベントです。