8月2日《ハープの日》コンサート潜入レポート
8月2日は「ハープの日」。
2019年に制定されたこの記念日は、ハープという楽器の魅力をより多くの人に伝えるために生まれました。日付の由来は8(ハー)2(プ)の語呂合わせ。シンプルで覚えやすい由来ですね。
そんな特別な日に、鉢嶺祐矢は“かつて通い詰めた場所”に戻ってきました。
銀座のハープ専門店・十字屋で開かれたコンサートの様子とともに、かつて“お稽古男子”として話題を呼んだエピソードを振り返ります。

再び足を踏み入れた、ハープ文化の聖地
銀座十字屋は、日本でも数少ないハープ専門店。販売やレンタルだけでなく、教室やワークショップも併設された、まさに“ハープ文化の中心地”です。銀座駅から徒歩2分というアクセスの良さも魅力の一つ。



この日、ステージには4台のグランドハープがずらりと並び、アンサンブルによる華やかな演奏が会場を包み込みました。
音の一粒一粒が空間に溶け込むように響き、まさに“天上の調べ”。


実は元・お稽古男子だった鉢嶺
会場に現れた鉢嶺を見て、スタッフから「おかえりなさい」の声。実は鉢嶺、20代前半の頃にこの銀座十字屋で約3年間、ハープのレッスンに通っていた経歴があります。
当時、「お稽古男子」という言葉が注目を集めていた時代。茶道や華道、書道に通う男性も増えていましたが、その中でもハープを選んだ鉢嶺の存在は際立っていました。
「なぜハープを?」と問われるたび、静かにこう答えていたそうです。
「剣より似合いそうだから」
その答えに、なるほどと思わされる説得力。ハープを演奏する姿は、どこかファンタジーの登場人物のよう。時折「妖精を見た気がした」と振り返る人がいたのも納得です。
初心者ならではの洗礼と成長
レッスン初日は、強く弦をはじきすぎて指を負傷。そのまま絆創膏を貼って翌週のレッスンに現れたところ、講師からは「ハープは格闘技じゃないのよ」と微笑ましく注意されたとか。
それでも通い続けた結果、「鉢嶺さんが来ると教室の空気がふわっと明るくなる」と評判に。生徒というより“マスコット”的存在へと成長していきました。
話題沸騰、“妖精男子”としてのメディア露出
その個性と存在感は、メディアの目にもとまります。雑誌『ケイコとマナブ』では特集記事として誌面デビュー。

続いてテレビ東京からの取材も入り、ハープを演奏する姿がニュース番組にも登場しました。
友人の結婚式では「アメイジング・グレース」を余興で演奏し、花嫁の涙を誘ったエピソードも。
まさに、記憶に残る“ハープ男子”。
得意曲は「きらきら星」
こうして振り返ると「かなりの実力者では?」と思われそうですが、鉢嶺自身が一番得意だと語るのは――「きらきら星」。
「この曲さえあれば生きていける」
そう真顔で語る姿は、どこか純粋で憎めないもの。
レッスンを重ねるたび、音の“きらめき”が増していく不思議さに魅了され、講師から「そんなに星をきらめかせなくても」とツッコまれたこともあるほど。
今回のコンサートでも、きっと心の中でハープを練習していた日々を思い出していたに違いありません。真剣な表情で、ひとり音楽の世界に没頭するその姿が目に浮かびます。
銀座十字屋の基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
創業 | 1874年(明治7年)/法人化1937年(昭和12年) |
銀座教室 | 東京都中央区銀座3-5-4 GARENビル7階 |
銀座ショールーム | 同ビル14階 |
ハープセンター | 東京都江東区潮見1-25-3 |
営業時間 | 教室・ショールーム:平日10:00〜21:00、土日10:00〜18:00 |
主な特徴 | 国内最大級のショールーム/Salvi・Lyon & Healy 正規代理店/レッスン・販売・レンタルの総合サポート体制/各種イベント開催多数 |
銀座のど真ん中でこれほど本格的なハープ文化に触れられる場所は希少。
初心者から上級者まで、安心して音楽の世界へ一歩を踏み出せる環境が整っています。
こんな人におすすめ
- ハープに興味があり、演奏やコンサートの雰囲気を知りたい方
- 「ハープの日」や銀座十字屋について詳しく知りたい音楽ファン
- 鉢嶺祐矢のファン、あるいは“お稽古男子”ブームを懐かしみたい方
- 銀座で特別な文化イベントや無料コンサートを探している方
- 楽器を始めたい初心者で、音楽教室を検討中の方
まとめ:ハープを通じて広がる銀座の文化体験
華やかな銀座のなかで、ひときわ優雅な空気をまとうハープの音色。
鉢嶺のように音楽に向き合い、自分の表現を見つけていく姿は、ジャンルや時代を超えて共感を呼びます。
ハープの日をきっかけに、音楽の世界に一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。
静かに心を震わせる体験が、すぐそこにあります。